夏と君


「てるちゃーん?」


「だれ?」



「咲菜だよ。」





私が名前を言わなくてもわかってるくせに。





「知ってる」



ほら、やっぱり私だってわかってるんじゃん。





「あのね、てるちゃん!夏休み遊ぼう!」



美術室で絵を描いていた幼馴染を誘うとだるそうな声で


「えー、暑いし嫌だー。さくと2人?」とかえってきた。





「まさかー、違う違う。ミウナちゃんと早坂くんとアヤトくんだよ~!」


「また面倒くさそうなメンバーだな。また逸れられたら面倒だし心配だし行くよ。」




てるちゃんはいつも方向音痴の私を心配する。

昔、逸れて迷って警察のお世話になったことを気にしているんだと思う。




「今から、教室で計画たてよってなったから、てるちゃんも来てね。」


「ん、わかった。」




* * *





「てるちゃん、今から来ると思う。」



「え、てる行くって言ったんだ。
暑いから嫌だって断るかと思ってたけど。」





「さくが心配だから行くことにした。断ったけど。」





いつの間にかてるちゃんは居た。




「いつ?」っていうてるちゃんの一言で、遊ぶ日にちは決まった。
とりあえず今月末の夏祭りに行くことになった。




そして、ひまちゃんも呼ぶことになった。

男女比が丁度いいしミウナちゃんが会いたがってたから。


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