因縁の魔王陛下と聖女令嬢~溺愛の呪いが解けない~
次の日の朝、朝食を終えるとエリーゼはカインに城の外へと連れ出された。外出という訳ではなさそうで、カインは上半身の胸部だけに鎧を装備している。
「今日は僕にエリーゼ様の能力を見せてほしいんだ」
カインは朝日にも負けない爽やかな明るい笑顔で先導して歩く。しかし浮気の事実を知ったエリーゼは、その笑顔すら信じられない。そして、あからさまにエリーゼの能力にしか興味がない態度に顔をしかめる。
(私に聖女の能力はないけど……これは逆にチャンスかも)
エリーゼが最強の聖女ではないと分かれば、カインはすぐにエリーゼを捨てるに違いない。それがアゼルの元へと帰る一番簡単な方法だと思いついた。カインに嫌われるなんて簡単だし全く辛いとは思わない。
城門を通って外に出るとすぐ横に広場があり、そこでは何十人もの兵士が実戦を想定した軍事訓練を行っている。将軍であるレミアルの姿もあるが、全身甲冑ではなくカインと同じで胸部だけを武装している。
「あれは兵士の日課の鍛錬だよ。今日は僕も参加するから見ててね」
カインは木刀を握って兵たちの方へと駆け出す。鍛錬での模擬試合では真剣ではなく木刀で戦う。エリーゼは鍛錬場から数メートル離れた場所に立ってその様子を見る。
(私もカイン様の戦闘能力、しっかりと見ておくわ)
エリーゼは監禁生活の間にカインの手の内や情報をなるべく多く入手しとうと思った。アゼルの元へ帰ればカインとは必ず敵対する。エリーゼは愛するアゼルのために諜報の役割になろうとしていた。
これも呪いのせいなのか、エリーゼは無意識に自ら進んでアゼルとの溺愛ルートへ戻ろうとしている。
「今日は僕にエリーゼ様の能力を見せてほしいんだ」
カインは朝日にも負けない爽やかな明るい笑顔で先導して歩く。しかし浮気の事実を知ったエリーゼは、その笑顔すら信じられない。そして、あからさまにエリーゼの能力にしか興味がない態度に顔をしかめる。
(私に聖女の能力はないけど……これは逆にチャンスかも)
エリーゼが最強の聖女ではないと分かれば、カインはすぐにエリーゼを捨てるに違いない。それがアゼルの元へと帰る一番簡単な方法だと思いついた。カインに嫌われるなんて簡単だし全く辛いとは思わない。
城門を通って外に出るとすぐ横に広場があり、そこでは何十人もの兵士が実戦を想定した軍事訓練を行っている。将軍であるレミアルの姿もあるが、全身甲冑ではなくカインと同じで胸部だけを武装している。
「あれは兵士の日課の鍛錬だよ。今日は僕も参加するから見ててね」
カインは木刀を握って兵たちの方へと駆け出す。鍛錬での模擬試合では真剣ではなく木刀で戦う。エリーゼは鍛錬場から数メートル離れた場所に立ってその様子を見る。
(私もカイン様の戦闘能力、しっかりと見ておくわ)
エリーゼは監禁生活の間にカインの手の内や情報をなるべく多く入手しとうと思った。アゼルの元へ帰ればカインとは必ず敵対する。エリーゼは愛するアゼルのために諜報の役割になろうとしていた。
これも呪いのせいなのか、エリーゼは無意識に自ら進んでアゼルとの溺愛ルートへ戻ろうとしている。