毒を持つ娘と、毒を食う獣魔王 ~偽りの愛と復讐劇~
アレンはレンティの気を逸らそうとして、別の話題をもちかける。
「毒に過敏になるお気持ちは分かります。センティ様の名を使い、ポワゾンを焼き払うご命令を下したのはレンティ様ですよね?」
「……さすがアレンですわね。死んだ人の評判なんて落ちても構わないでしょうから」
これがアレンだけが知るレンティの本性であった。センティの死を隠蔽し、センティの名と権利を利用して、リィラの故郷であるポワゾンを焼き払った。
……だが実際はセンティは生きていた。ゼンティという魔物に成り果てて。
「なぜポワゾンを焼き払ったのですか?」
「あら、随分と探りを入れますのね。そんなに私が気になりますの?」
「はい。オレはレンティ様の忠実な執事ですから」
レンティは妖艶に微笑むと、今度は自らがアレンの逞しい胸に身体を寄せる。
「そうね……キスしてくれたら教えてさしあげますわ」
「仰せのままに」
レンティが少し背伸びをしたのを合図に、アレンは慣れた動作でレンティに唇を重ねて再び抱きしめる。
アレンはレンティの想いを知っている。だからこそ、それを利用する。
魔物に成り果てたのは王子センティだけではない。近衛兵アレンは、今では獣魔王ゼンティの忠実な下僕であった。
「毒に過敏になるお気持ちは分かります。センティ様の名を使い、ポワゾンを焼き払うご命令を下したのはレンティ様ですよね?」
「……さすがアレンですわね。死んだ人の評判なんて落ちても構わないでしょうから」
これがアレンだけが知るレンティの本性であった。センティの死を隠蔽し、センティの名と権利を利用して、リィラの故郷であるポワゾンを焼き払った。
……だが実際はセンティは生きていた。ゼンティという魔物に成り果てて。
「なぜポワゾンを焼き払ったのですか?」
「あら、随分と探りを入れますのね。そんなに私が気になりますの?」
「はい。オレはレンティ様の忠実な執事ですから」
レンティは妖艶に微笑むと、今度は自らがアレンの逞しい胸に身体を寄せる。
「そうね……キスしてくれたら教えてさしあげますわ」
「仰せのままに」
レンティが少し背伸びをしたのを合図に、アレンは慣れた動作でレンティに唇を重ねて再び抱きしめる。
アレンはレンティの想いを知っている。だからこそ、それを利用する。
魔物に成り果てたのは王子センティだけではない。近衛兵アレンは、今では獣魔王ゼンティの忠実な下僕であった。