毒を持つ娘と、毒を食う獣魔王 ~偽りの愛と復讐劇~
第9話 リィラと毒のドクター
ある日の昼下がり。執務室のデスクに座るゼンティの前にアレンが立ち、二人だけで話をしている。
「ふぅん、なるほどね。ポワゾンの件は、やっぱりレンの仕業だね」
「はい。さらに秘密裏に毒の開発を進めているようです」
アレンはレンティから得た情報をゼンティに全て報告する。近衛兵でありながらスパイのような役割でもあった。
ゼンティはすでに実質はアディール国の王権を握っている。王位継承権第一位であるセンティが正式に王となる日は近い。
……ただ、ゼンティはその時期を狙っている。復讐を果たし王となるべき時を待っている。
「じゃあ、引き続きよろしく。レンに何してもいいからね。どうせ殺しちゃうし」
「はい。承知しました」
感情もなくアレンが同意すると、ゼンティは清々しい顔をして伸びをした。
そして椅子から立ち上がると、何気なく窓の外を眺める。中庭ではリィラとヒメが楽しそうに散歩をしている様子が見えた。
その時のリィラは、ヒメと一緒に城壁内の周囲を散歩していた。
「ひ、ヒメちゃん、ちょっと待って」
「ぴゃん!」
元気いっぱいの子犬風のヒメは城を一周する勢いで走り回っていて、その後ろをリィラが走って追う形になっている。
これはヒメの散歩というか、リィラがヒメに散歩させられている状態であった。
ようやくリィラが追いついて息を切らしながらヒメを抱き上げると、いつの間にか城の裏口付近にまで来ていた。
(お城の裏側……なんか薄暗い……)
そう思って壁を曲がろうとした時、角に地下へと続く階段を見付けた。こんな場所にあるのだから、おそらく地下牢か何かに続いているのだろう。
「ふぅん、なるほどね。ポワゾンの件は、やっぱりレンの仕業だね」
「はい。さらに秘密裏に毒の開発を進めているようです」
アレンはレンティから得た情報をゼンティに全て報告する。近衛兵でありながらスパイのような役割でもあった。
ゼンティはすでに実質はアディール国の王権を握っている。王位継承権第一位であるセンティが正式に王となる日は近い。
……ただ、ゼンティはその時期を狙っている。復讐を果たし王となるべき時を待っている。
「じゃあ、引き続きよろしく。レンに何してもいいからね。どうせ殺しちゃうし」
「はい。承知しました」
感情もなくアレンが同意すると、ゼンティは清々しい顔をして伸びをした。
そして椅子から立ち上がると、何気なく窓の外を眺める。中庭ではリィラとヒメが楽しそうに散歩をしている様子が見えた。
その時のリィラは、ヒメと一緒に城壁内の周囲を散歩していた。
「ひ、ヒメちゃん、ちょっと待って」
「ぴゃん!」
元気いっぱいの子犬風のヒメは城を一周する勢いで走り回っていて、その後ろをリィラが走って追う形になっている。
これはヒメの散歩というか、リィラがヒメに散歩させられている状態であった。
ようやくリィラが追いついて息を切らしながらヒメを抱き上げると、いつの間にか城の裏口付近にまで来ていた。
(お城の裏側……なんか薄暗い……)
そう思って壁を曲がろうとした時、角に地下へと続く階段を見付けた。こんな場所にあるのだから、おそらく地下牢か何かに続いているのだろう。