毒を持つ娘と、毒を食う獣魔王 ~偽りの愛と復讐劇~
するとドックはいきなりリィラの顔の至近距離にまで迫ってきた。リィラは驚いて一歩下がる。
それはドックに対しての嫌悪感ではなく、毒を持つ自分に普通の人間が近付いたら危険だという条件反射が働いてしまう。
「へぇぇ……毒の種族。初めて見ました」
「えっ!?」
リィラは一瞬で顔が青ざめた。まさか、見ただけで種族を見抜かれてしまうなんて。すぐに否定すればいいものの、そんな機転は利かない。
動揺して視線を激しく泳がせていると、ドックはリィラから離れて明るい笑顔と口調でリィラの不安を吹き飛ばす。
「あぁ、大丈夫ですよ。誰にも言いませんから」
「……なんで分かったんですか?」
「リィラ様の秘密を知った以上、僕も秘密を明かしますね」
別に秘密を自ら教えた訳ではないし、知られてもゼンティの力で何とかなる気はする。だがリィラは、純粋にドックが持つ秘密の内容が気になる。
「僕が研究しているのは『毒』です。毒の研究と開発をしてます」
「毒の……!?」
地下の研究室で行うくらいだから極秘任務だろう。しかも先ほど、レンティもドックと共に地下室から上がってきた。
どこまで突っ込んでいいのか分からないが、レンティが絡んでいるなら国家機密かもしれない。それを話してドックは大丈夫なのだろうか。
そんなリィラの心配の目線を何かと勘違いしたのか、ドックは照れ臭そうに笑った。
「気付きました? そう、僕は『毒のドクターのドック』なんです。面白いですよね?」
……そんな事はどうでもいい。
ドックは誰にも言わないと言うが、レンティに毒の種族である事はバレたくない。いや、ドックにバレた以上、レンティに話が伝わってしまう可能性は高い。
どこまで、このドックという男を信用していいのか分からない。
「あ、じゃあ、僕は休憩時間なので失礼します。今度、ぜひ地下の研究室に来て下さいね」
ドックは背を向けて、そのまま城の正門の方へと歩いて行った。
それはドックに対しての嫌悪感ではなく、毒を持つ自分に普通の人間が近付いたら危険だという条件反射が働いてしまう。
「へぇぇ……毒の種族。初めて見ました」
「えっ!?」
リィラは一瞬で顔が青ざめた。まさか、見ただけで種族を見抜かれてしまうなんて。すぐに否定すればいいものの、そんな機転は利かない。
動揺して視線を激しく泳がせていると、ドックはリィラから離れて明るい笑顔と口調でリィラの不安を吹き飛ばす。
「あぁ、大丈夫ですよ。誰にも言いませんから」
「……なんで分かったんですか?」
「リィラ様の秘密を知った以上、僕も秘密を明かしますね」
別に秘密を自ら教えた訳ではないし、知られてもゼンティの力で何とかなる気はする。だがリィラは、純粋にドックが持つ秘密の内容が気になる。
「僕が研究しているのは『毒』です。毒の研究と開発をしてます」
「毒の……!?」
地下の研究室で行うくらいだから極秘任務だろう。しかも先ほど、レンティもドックと共に地下室から上がってきた。
どこまで突っ込んでいいのか分からないが、レンティが絡んでいるなら国家機密かもしれない。それを話してドックは大丈夫なのだろうか。
そんなリィラの心配の目線を何かと勘違いしたのか、ドックは照れ臭そうに笑った。
「気付きました? そう、僕は『毒のドクターのドック』なんです。面白いですよね?」
……そんな事はどうでもいい。
ドックは誰にも言わないと言うが、レンティに毒の種族である事はバレたくない。いや、ドックにバレた以上、レンティに話が伝わってしまう可能性は高い。
どこまで、このドックという男を信用していいのか分からない。
「あ、じゃあ、僕は休憩時間なので失礼します。今度、ぜひ地下の研究室に来て下さいね」
ドックは背を向けて、そのまま城の正門の方へと歩いて行った。