イケメンすぎる、君が好き。
「そうかーー.......?」

「そうだよ〜。」

颯汰も頷いた。

「前は葵ちゃんの話になると、うるさいくらいだったのに」

「結構ぶっちゃけたなお前」

「葵ちゃんのこと、今も好き?」

「はぁ?何当たり前のこと聞いてんだ」

コンマゼロ秒、脊髄反射で答える。

これだけは迷わない。迷いたくなかった。

でも、好きだからこそ、邪魔したくないと思ってしまう。

葵には葵の世界があって、

そこには俺が知らないたくさんの人がいる。

俺はその中の一人にすぎない。

――そんな考えが、少しずつ頭に浮かぶようになっていた。

放課後。

教室を出る前に、何気なく後ろを振り返る。

葵はまだ女子たちに囲まれて楽しそうに笑っていた。

その横顔を見ていると、胸がきゅっとなる。

我ながら女々しくて嫌になる。

身長だって小さいくせに、器までちっちゃくなってどうすんだ俺!!

そう自分に言い聞かせ、話しかけたいのをぐっとこらえる。

「……また明日。」

誰にも聞こえないくらい小さな声で呟いて、俺は教室を出た。

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