イケメンすぎる、君が好き。
そこまで言って、言葉を濁す。

遥のことを考えていた、なんて、言えるわけがない。

そんな私の様子を見ていた別の女子が、不意に口を開いた。

「そういえばさ」

「うん?」

「桐生くんの彼氏って、小野寺なんだよね?」

「……?うん、そうだよ。」

「でもさ」

その子は悪気なく、さらっと言った。

「普通に桐生くんのほうがかっこいいよね!!」

「……。」

一瞬、何を言われたのか分からなかった。

「ほら、小野寺って明るくて犬っぽいじゃん。桐生くんは王子様って感じだし」

「あー分かる!」

「昨日の試合見て、やっぱ桐生くんしか勝たんって思った!」

「……。」

私は笑おうとした。

いつものように口角を上げて、目を細める。

「そ、そうかな」

けれど、思うようにうまく笑えなかった。

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