イケメンすぎる、君が好き。
気づけば、俺は立ち上がっていた。

同時に葵がこちらを見る。

少し離れた観客席にいるのに。

人がたくさんいる中でも、すぐに俺を見つける。

「っ!」

葵の顔がぱっと明るくなる。

そして、試合を終えたばかりとは思えないくらい、

嬉しそうに、明るく笑った。

疲れを全く感じさせない。

そのまま、まっすぐこっちへ向かってくる。

……さっきまであんなにかっこよかったのに。

俺のところへ来る時だけ、どうしてそんな顔するんだよ。

「遥!」

「お疲れ!!!」

駆け寄ってきた葵は、まだ息が少し上がっていた。

額には汗が浮かんでいて、肩で小さく呼吸をしている。

「勝ったな!!」

「うん!」

葵が笑う。

< 80 / 86 >

この作品をシェア

pagetop