イケメンすぎる、君が好き。
するとそれを見た葵も、ほっとしたように笑う。

ほんの数秒に満たない、それだけのやりとり。

「……。」

でも、胸が少しだけ軽くなる。

「今のだけで満足したの?」

後ろから美優が呆れたように聞いてくる。

「した!」

「小野寺は安上がりだなぁ。」

「葵の笑顔以上に効くもんなんてねーもん」

「はいはい」

そう言って、美優は苦笑した。

だけど、その日の放課後になっても、

葵とまともに話すことはできなかった。

帰り際、人の輪の中から葵が俺に手を振る。

それに気づいて、俺もすぐにぶんぶんと振り返した。

「部活頑張れー!」

「遥もね!」

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