冷血心臓外科医はお飾り妻を逃がさない~愛なき契約から始まる甘く暴かれる独占婚~
「もしかして、誰かになにか言われました?」
心配になって尋ねる。すると彼はこちらを一瞥して前を向いた。
「なんでそういう発想になるんだ。周りはどうでもいい。俺が小夜と出かけたいと思った」
ところが成明さんの口から紡がれたのは予想外の内容で、すぐに頭に入ってこない。なんとか飲み込んだのと同時に体温が上昇する。
待って、それって……。
ぎゅっと身を縮めてから、運転する成明さんを盗み見る。
襟付きシャツにケーブル編みのゆったりとしたライトグレーのセーターを重ね、スキニーパンツは彼の長い足をさらに強調している。
第一印象から彼の外見に対する評価は変わらない。けれど今、こんなにドキドキして胸が苦しいのは、私が成明さんのことを好きだからだ。
見た目だけじゃない。冷たくて変わった人だと思ったけれど、その裏にある彼の仕事に対する姿勢や信念を知ったから。心から尊敬できる彼が私の旦那さまだなんて信じられない。
「ありがとう、ございます」
やっとの思いで返すと、彼の手がこちらに伸びてきてそっと頭を撫でられる。
『それに小夜のことは信用している。だから結婚を申し込んだ』
信用以上の気持ちを成明さんも持ってくれているのかな? 少しは私のことを……。
胸がドキドキして身が持ちそうにない。それでも彼の隣を手放したくないと思った。
根負けして成明さんに行き先を告げ、やってきたのは霊園だった。ここまで来る途中で花を買い、駐車場から歩を進めるものの、行きたい場所として伝えたのがここでよかったのかとまだ迷いは消えない。
心配になって尋ねる。すると彼はこちらを一瞥して前を向いた。
「なんでそういう発想になるんだ。周りはどうでもいい。俺が小夜と出かけたいと思った」
ところが成明さんの口から紡がれたのは予想外の内容で、すぐに頭に入ってこない。なんとか飲み込んだのと同時に体温が上昇する。
待って、それって……。
ぎゅっと身を縮めてから、運転する成明さんを盗み見る。
襟付きシャツにケーブル編みのゆったりとしたライトグレーのセーターを重ね、スキニーパンツは彼の長い足をさらに強調している。
第一印象から彼の外見に対する評価は変わらない。けれど今、こんなにドキドキして胸が苦しいのは、私が成明さんのことを好きだからだ。
見た目だけじゃない。冷たくて変わった人だと思ったけれど、その裏にある彼の仕事に対する姿勢や信念を知ったから。心から尊敬できる彼が私の旦那さまだなんて信じられない。
「ありがとう、ございます」
やっとの思いで返すと、彼の手がこちらに伸びてきてそっと頭を撫でられる。
『それに小夜のことは信用している。だから結婚を申し込んだ』
信用以上の気持ちを成明さんも持ってくれているのかな? 少しは私のことを……。
胸がドキドキして身が持ちそうにない。それでも彼の隣を手放したくないと思った。
根負けして成明さんに行き先を告げ、やってきたのは霊園だった。ここまで来る途中で花を買い、駐車場から歩を進めるものの、行きたい場所として伝えたのがここでよかったのかとまだ迷いは消えない。