冷血心臓外科医はお飾り妻を逃がさない~愛なき契約から始まる甘く暴かれる独占婚~
第六章 積み重なるニアミスの行方
「また来るね。ゆっくり休んで無理しないで。お大事に」
「うん。小夜さんありがとう。絶対また来てね。次は元気になっているから」
ベッドに横になっているさやかちゃんに小さく手を振り、私はそっと間仕切りカーテンを開けた。
成明さんのデートから数日後、約束通りさやかちゃんに写真を見せるため、私は病院を訪れていた。しかし今日のさやかちゃんはあまり体調がよくないそうで、病室で横になった状態で面会になった。
お見舞いは後日にしようかと思ったのだが、さやかちゃんにせがまれ、少しの間だけ彼女との会話を楽しんだ。
彼女の病室は小児病棟にあり、足を運んだのは初めてだ。カーテンで仕切るものの相部屋なので、どっちみち長居はできない。ベッドのそばにある丸椅子に座ると、プライベートスペースの少なさを今さら感じる。お世辞にも快適とは言いづらい空間で、彼女は日々過ごしているのだと思うと胸がしめつけられた。
『三神先生と行った?』
植物園に行ったことを報告すると、さやかちゃんはしてやったりといった表情になった。
『……うん。さやかちゃんが話したの?』
『そう。三神先生驚いていたよ。それにしても、すぐに小夜さんを連れて行ってあげちゃうなんて、小夜さんは愛されているんだね! 私にとって三神先生と小夜さんはパパとママの次に理想の夫婦なんだ』
まるで自分ごとのように嬉しそうなさやかちゃんに罪悪感を覚えた。
私たちは、さやかちゃんが想像するような、愛し合って結婚した夫婦ではない。それどころか成明さんは私との結婚生活が苦痛なんだ。
「うん。小夜さんありがとう。絶対また来てね。次は元気になっているから」
ベッドに横になっているさやかちゃんに小さく手を振り、私はそっと間仕切りカーテンを開けた。
成明さんのデートから数日後、約束通りさやかちゃんに写真を見せるため、私は病院を訪れていた。しかし今日のさやかちゃんはあまり体調がよくないそうで、病室で横になった状態で面会になった。
お見舞いは後日にしようかと思ったのだが、さやかちゃんにせがまれ、少しの間だけ彼女との会話を楽しんだ。
彼女の病室は小児病棟にあり、足を運んだのは初めてだ。カーテンで仕切るものの相部屋なので、どっちみち長居はできない。ベッドのそばにある丸椅子に座ると、プライベートスペースの少なさを今さら感じる。お世辞にも快適とは言いづらい空間で、彼女は日々過ごしているのだと思うと胸がしめつけられた。
『三神先生と行った?』
植物園に行ったことを報告すると、さやかちゃんはしてやったりといった表情になった。
『……うん。さやかちゃんが話したの?』
『そう。三神先生驚いていたよ。それにしても、すぐに小夜さんを連れて行ってあげちゃうなんて、小夜さんは愛されているんだね! 私にとって三神先生と小夜さんはパパとママの次に理想の夫婦なんだ』
まるで自分ごとのように嬉しそうなさやかちゃんに罪悪感を覚えた。
私たちは、さやかちゃんが想像するような、愛し合って結婚した夫婦ではない。それどころか成明さんは私との結婚生活が苦痛なんだ。