冷血心臓外科医はお飾り妻を逃がさない~愛なき契約から始まる甘く暴かれる独占婚~
ダミアノ製薬より大手だし、そう簡単に入社はできないだろう。けれど調べてみたらコスマ薬品は中途採用を含め新規社員を募集している。
万が一、コスマ薬品がだめだったとしても……。
「仕事自体は好きでしたし。なにより一緒に働きたいって言ってもらえてうれしかったんです。必要としてもらえて」
ダミアノ製薬をあんな辞め方をして、働くことが少しだけ怖かった。でも成明さんの元でハウスキーパーとして働きはじめて、少しずつ仕事ぶりを認められて信頼されて、前の職場で傷ついていた心が癒された。
小宮さんはきっかけで、一歩踏み出そうと思えたのは、成明さんのおかげだと思う。だからこそ――。
「俺の方が小夜を必要としている」
真剣な声が耳に届き、彼を見る。射貫くような眼差しに掴まり、とっさに声が出なかった。
『立場的に無下にできず会ったとしても、全部時間の無駄だ。そういった煩わしさから解放される』
『なにより信用できるハウスキーパーがいなくなると困る』
冷静に彼の言葉を分析する。自分になにを求められているのかも。
「あ、ありがとうございます。もちろん今まで通り家事は担うつもりでいます」
「そういう話じゃ――」
「いつまでも成明さんに甘やかされるわけにはいきませんから」
彼の言葉を遮って無理やり笑顔を作って言い切った。そして迷いながらも続ける。
万が一、コスマ薬品がだめだったとしても……。
「仕事自体は好きでしたし。なにより一緒に働きたいって言ってもらえてうれしかったんです。必要としてもらえて」
ダミアノ製薬をあんな辞め方をして、働くことが少しだけ怖かった。でも成明さんの元でハウスキーパーとして働きはじめて、少しずつ仕事ぶりを認められて信頼されて、前の職場で傷ついていた心が癒された。
小宮さんはきっかけで、一歩踏み出そうと思えたのは、成明さんのおかげだと思う。だからこそ――。
「俺の方が小夜を必要としている」
真剣な声が耳に届き、彼を見る。射貫くような眼差しに掴まり、とっさに声が出なかった。
『立場的に無下にできず会ったとしても、全部時間の無駄だ。そういった煩わしさから解放される』
『なにより信用できるハウスキーパーがいなくなると困る』
冷静に彼の言葉を分析する。自分になにを求められているのかも。
「あ、ありがとうございます。もちろん今まで通り家事は担うつもりでいます」
「そういう話じゃ――」
「いつまでも成明さんに甘やかされるわけにはいきませんから」
彼の言葉を遮って無理やり笑顔を作って言い切った。そして迷いながらも続ける。