冷血心臓外科医はお飾り妻を逃がさない~愛なき契約から始まる甘く暴かれる独占婚~
成明さんは比較的早く帰ってきた。さやかちゃんの容態は予断を許せない状況から少しだけ落ち着いているらしく、ホッとする。
主にさやかちゃんや手術の話題で食卓は終わり、石坂さんたちはどうなるのかと気にはなったが口には出さなかった。
それよりも私は彼に話さないといけないことがある。
お風呂から出てリビングへ向かうと、ソファに座った成明さんが電話を終えたところだった。こちらに気づいた彼がため息を漏らす。
「母さんから、近々小夜も一緒に食事をしたいから予定を教えてくれと」
「あ、はい」
それは帰り際に千八子さんから直接聞いた。私より成明さんの方が忙しいのだから、成明さんの都合に私が合わせる方がいい。そう返しつつ私は彼のもとに近づいて、正面に立った。
「成明さん」
不思議そうにこちらを見上げる成明さんに、迷いながらも口を開く。
「っ、ごめんなさい」
伝えたいことが、話したいことがたくさんあるのに真っ先に謝罪の言葉が出てきてしまった。目を見張る彼に、しどろもどろに続ける。
「この前……その、ここで成明さんを怒らせてしまったので」
思い出すと、気まずさと恥ずかしさで頬が熱くなる。自分の気持ちをきちんと打ち明けて、夫婦のあり方を改めて話し合いたい。そのためには、あの日からやり直さないと。
「怒ってない」
ところが、あっさり否定される。切り出し方が悪かったと思ったが、後の祭りだ。
主にさやかちゃんや手術の話題で食卓は終わり、石坂さんたちはどうなるのかと気にはなったが口には出さなかった。
それよりも私は彼に話さないといけないことがある。
お風呂から出てリビングへ向かうと、ソファに座った成明さんが電話を終えたところだった。こちらに気づいた彼がため息を漏らす。
「母さんから、近々小夜も一緒に食事をしたいから予定を教えてくれと」
「あ、はい」
それは帰り際に千八子さんから直接聞いた。私より成明さんの方が忙しいのだから、成明さんの都合に私が合わせる方がいい。そう返しつつ私は彼のもとに近づいて、正面に立った。
「成明さん」
不思議そうにこちらを見上げる成明さんに、迷いながらも口を開く。
「っ、ごめんなさい」
伝えたいことが、話したいことがたくさんあるのに真っ先に謝罪の言葉が出てきてしまった。目を見張る彼に、しどろもどろに続ける。
「この前……その、ここで成明さんを怒らせてしまったので」
思い出すと、気まずさと恥ずかしさで頬が熱くなる。自分の気持ちをきちんと打ち明けて、夫婦のあり方を改めて話し合いたい。そのためには、あの日からやり直さないと。
「怒ってない」
ところが、あっさり否定される。切り出し方が悪かったと思ったが、後の祭りだ。