冷血心臓外科医はお飾り妻を逃がさない~愛なき契約から始まる甘く暴かれる独占婚~
「おかえり。楽しかった?」
「うん。そういえば小夜、家政婦の件なんだけれど――」
避けては通れない話題に背筋を伸ばす。今日の振る舞いをきちんと報告しないと。もしくは三神さんから浩明さんにすでになにか連絡がいっているのか……。
「弟さんから、これからも続けてほしいって」
「え?」
まったく予想外の言葉に思わず叫ぶ。しかし結菜は上機嫌だ。
「やっぱり小夜を推してよかった。浩明さんも嬉しそうだったよ」
「う、嘘でしょ!?」
現実が受け入れずにいると、結菜は不服そうな顔になる。
「嘘なんてつかないよ。だって浩明さんと一緒にいるときに弟さんから電話があったんだもの」
どういうことなんだろう? もしかして浩明さんの手前、一応続けさせるってことにして、生活スタイルはまったく変えるつもりはないとか?
「でも私、報告していたとおり、三神さんに食事や睡眠をきちんととってもらえていないし……」
喜んでもらっている手前申し訳ないが、成果は出せていない。雇い主の浩明さんの望みは達成できていのが現状だ。継続して雇われたとしても同じ状況が続くのだとしたら……。
結菜は優しくふっと微笑んだ。
「小夜は相変わらず真面目だね。でも、だからこそだよ。大丈夫、弟さんの性格や、すぐにどうにかなるわけじゃないことは浩明さんもわかっているよ。それでもちゃんと役目を果たそうとする小夜を信頼しているし、仕事だとしても誰かが弟さんのそばにいることで浩明さんも安心するみたい」
そういう……ものなのかな?
条件は相変わらずよくて、頑なに断る理由はない。とはいえ三神さんと会うことはもうないと思っていたので、別れ際の自分の言動を思い出すとなんとも言えない気まずさがあった。
「うん。そういえば小夜、家政婦の件なんだけれど――」
避けては通れない話題に背筋を伸ばす。今日の振る舞いをきちんと報告しないと。もしくは三神さんから浩明さんにすでになにか連絡がいっているのか……。
「弟さんから、これからも続けてほしいって」
「え?」
まったく予想外の言葉に思わず叫ぶ。しかし結菜は上機嫌だ。
「やっぱり小夜を推してよかった。浩明さんも嬉しそうだったよ」
「う、嘘でしょ!?」
現実が受け入れずにいると、結菜は不服そうな顔になる。
「嘘なんてつかないよ。だって浩明さんと一緒にいるときに弟さんから電話があったんだもの」
どういうことなんだろう? もしかして浩明さんの手前、一応続けさせるってことにして、生活スタイルはまったく変えるつもりはないとか?
「でも私、報告していたとおり、三神さんに食事や睡眠をきちんととってもらえていないし……」
喜んでもらっている手前申し訳ないが、成果は出せていない。雇い主の浩明さんの望みは達成できていのが現状だ。継続して雇われたとしても同じ状況が続くのだとしたら……。
結菜は優しくふっと微笑んだ。
「小夜は相変わらず真面目だね。でも、だからこそだよ。大丈夫、弟さんの性格や、すぐにどうにかなるわけじゃないことは浩明さんもわかっているよ。それでもちゃんと役目を果たそうとする小夜を信頼しているし、仕事だとしても誰かが弟さんのそばにいることで浩明さんも安心するみたい」
そういう……ものなのかな?
条件は相変わらずよくて、頑なに断る理由はない。とはいえ三神さんと会うことはもうないと思っていたので、別れ際の自分の言動を思い出すとなんとも言えない気まずさがあった。