冷血心臓外科医はお飾り妻を逃がさない~愛なき契約から始まる甘く暴かれる独占婚~
「三神……先生は優しい?」
私の問いかけに彼女は力いっぱい頷いた。
「うん。いつもね、体調とか気分とか、まずは私の話を聞いてくれるの。他の先生は自分が喋りたいことだけ喋って私の言うことは聞いてくれないのに 、三神先生は違う。忙しくても、きちんと向き合ってくれるんだ。それでね、あれもこれもダメって言わない。どうやったらできるのか考えようって声をかけてくれるの」
うれしそうに話すさやかちゃんから、三神さんが医師として彼女に寄り添っているのが伝わってくる。
私の知っている三神さんのイメージとはだいぶ違うので、少しだけ意外だった。でも彼は、仕事に対してはどこまでもストイックで常に向上心に溢れている。
そうだよね。意外もなにもそもそも私、三神さんのことをよく知らないし……。
わずかに胸が軋んで、心の中で否定する。
必要以上に知らなくてかまわないじゃない。三神さんに興味がないって本人にも言ったもの。
「でもね、たまにいろいろ言ってくるの。薬とか気をつけることとか。つい言い返しちゃったら『言われたくなかったら、口出しされないようにしろ』って」
三神さんの口調を真似るさやかちゃんがおかしくて、なにより三神さんの発言は私が彼に放ったものと似ていた。
『め、迷惑だと思うなら、関係のない私に口出しされないような生活してください!』
『それにある意味、正論だったからな』
あのとき、あっさりと自分の非を認めたのは、普段患者に対して口にしている内容だったかららしい。
笑みをこぼす私に、さやかちゃんも笑顔になる。続けて彼女は人差し指を立て、くるくると回した。
私の問いかけに彼女は力いっぱい頷いた。
「うん。いつもね、体調とか気分とか、まずは私の話を聞いてくれるの。他の先生は自分が喋りたいことだけ喋って私の言うことは聞いてくれないのに 、三神先生は違う。忙しくても、きちんと向き合ってくれるんだ。それでね、あれもこれもダメって言わない。どうやったらできるのか考えようって声をかけてくれるの」
うれしそうに話すさやかちゃんから、三神さんが医師として彼女に寄り添っているのが伝わってくる。
私の知っている三神さんのイメージとはだいぶ違うので、少しだけ意外だった。でも彼は、仕事に対してはどこまでもストイックで常に向上心に溢れている。
そうだよね。意外もなにもそもそも私、三神さんのことをよく知らないし……。
わずかに胸が軋んで、心の中で否定する。
必要以上に知らなくてかまわないじゃない。三神さんに興味がないって本人にも言ったもの。
「でもね、たまにいろいろ言ってくるの。薬とか気をつけることとか。つい言い返しちゃったら『言われたくなかったら、口出しされないようにしろ』って」
三神さんの口調を真似るさやかちゃんがおかしくて、なにより三神さんの発言は私が彼に放ったものと似ていた。
『め、迷惑だと思うなら、関係のない私に口出しされないような生活してください!』
『それにある意味、正論だったからな』
あのとき、あっさりと自分の非を認めたのは、普段患者に対して口にしている内容だったかららしい。
笑みをこぼす私に、さやかちゃんも笑顔になる。続けて彼女は人差し指を立て、くるくると回した。