冷血心臓外科医はお飾り妻を逃がさない~愛なき契約から始まる甘く暴かれる独占婚~
三神さんを馬鹿にしたような戸田さんの発言に、あれこれ考えず彼と三神さんの間に割って入って主張した。
無関係の私がなにを言っているのか。しかも三神さんはどこまでも冷静で、医師として戸田さんの様子を気にしていただけなのに。
思い出したら恥ずかしくて顔が熱くなる。
「すみません」
頬を押さえ、消え入りそうな声で謝罪する。
「謝る必要はない」
そうは言われても、余計なことをしたのは間違いない。ぐっと唾を呑み込み、眉尻を下げて口を開く。
「こういう無鉄砲で感情的なところがダメなんですよね、私。だから前の職場でも―― 」
つい言いかけて慌てて口を閉じる。今、関係ない話だ。
「前の職場でも?」
けれど彼から先を促され、目を見開く。
「た、たいした話じゃありません。私が未熟だったから辞めるに至った、それだけです」
慌てて笑顔を作り、なんとか誤魔化す。三神さんに話すような内容じゃない。
三神さんがなにも言わないので、別の話題を振ろうとする。ところが、じっとこちらを見つめている彼と目が合い、なにもかも見透かしそうなその瞳に、胸の奥につかえていたものが溢れそうになった。
しばしの沈黙の後、震える声が口から漏れる。
「前の職場では……上司と上手くやれなくて仕事を辞めたんです」
言い訳をしたいわけじゃない。話せば幻滅されるだけだ。けれど三神さんは変わらず聞く姿勢を取っているので、私はぽつぽつと語り出だす。
無関係の私がなにを言っているのか。しかも三神さんはどこまでも冷静で、医師として戸田さんの様子を気にしていただけなのに。
思い出したら恥ずかしくて顔が熱くなる。
「すみません」
頬を押さえ、消え入りそうな声で謝罪する。
「謝る必要はない」
そうは言われても、余計なことをしたのは間違いない。ぐっと唾を呑み込み、眉尻を下げて口を開く。
「こういう無鉄砲で感情的なところがダメなんですよね、私。だから前の職場でも―― 」
つい言いかけて慌てて口を閉じる。今、関係ない話だ。
「前の職場でも?」
けれど彼から先を促され、目を見開く。
「た、たいした話じゃありません。私が未熟だったから辞めるに至った、それだけです」
慌てて笑顔を作り、なんとか誤魔化す。三神さんに話すような内容じゃない。
三神さんがなにも言わないので、別の話題を振ろうとする。ところが、じっとこちらを見つめている彼と目が合い、なにもかも見透かしそうなその瞳に、胸の奥につかえていたものが溢れそうになった。
しばしの沈黙の後、震える声が口から漏れる。
「前の職場では……上司と上手くやれなくて仕事を辞めたんです」
言い訳をしたいわけじゃない。話せば幻滅されるだけだ。けれど三神さんは変わらず聞く姿勢を取っているので、私はぽつぽつと語り出だす。