冷血心臓外科医はお飾り妻を逃がさない~愛なき契約から始まる甘く暴かれる独占婚~
森下課長はすぐに人のいい笑みを浮かべた。
「お騒がせしてすみません。彼女とは前からの知り合いで、少し話を――」
「だったら私が聞きますよ」
森下課長 の言葉を遮って三神さんは告げる。さすがに森下課長は面食らった顔になる。
「どうして無関係のあんたに………」
下手に三神さんを巻き込むわけにはいかない。なんて言おうか迷っていると、先に三神さんが口を開く。
「まずはその汚い手を離したらどうだ。彼女は俺の婚約者なんだ」
「はっ?」
森下課長が間抜けな声を漏らしたが、私も目を見開いて硬直する。三神さんは森下課長の手を強引にほどき、私を自分の方に引き寄せた。
「今後、彼女に一切近づくな」
威圧感のある冷たい声が耳に届く一方で、まずは彼の温もりを感じてホッとする。
「な、なにを勝手に」
「どう見ても嫌がっていただろ。なんなら、そこの監視カメラの映像をそちらの会社に送ってもいいんだ」
狼狽える森下課長に三神さんは言い切った。エントランスの出入り口には、内部だけではなく外部を映す監視カメラが設置されている。
「桑名さん、誤解だと言ってくれ。私はただ君が心配で……わかっているよね。そもそも婚約なんて嘘だろ?」
顔面蒼白になった森下課長は縋るような表情で私に訴えかけてきた。返答に迷っていると、三神さんに抱かれている手に力が込められる。
「嘘じゃ……ありません。私、彼と結婚するんです」
続けて、私は森下課長の顔をしっかりと見た。三神さんがそばにいる心強さを感じて、意を決する。
「お騒がせしてすみません。彼女とは前からの知り合いで、少し話を――」
「だったら私が聞きますよ」
森下課長 の言葉を遮って三神さんは告げる。さすがに森下課長は面食らった顔になる。
「どうして無関係のあんたに………」
下手に三神さんを巻き込むわけにはいかない。なんて言おうか迷っていると、先に三神さんが口を開く。
「まずはその汚い手を離したらどうだ。彼女は俺の婚約者なんだ」
「はっ?」
森下課長が間抜けな声を漏らしたが、私も目を見開いて硬直する。三神さんは森下課長の手を強引にほどき、私を自分の方に引き寄せた。
「今後、彼女に一切近づくな」
威圧感のある冷たい声が耳に届く一方で、まずは彼の温もりを感じてホッとする。
「な、なにを勝手に」
「どう見ても嫌がっていただろ。なんなら、そこの監視カメラの映像をそちらの会社に送ってもいいんだ」
狼狽える森下課長に三神さんは言い切った。エントランスの出入り口には、内部だけではなく外部を映す監視カメラが設置されている。
「桑名さん、誤解だと言ってくれ。私はただ君が心配で……わかっているよね。そもそも婚約なんて嘘だろ?」
顔面蒼白になった森下課長は縋るような表情で私に訴えかけてきた。返答に迷っていると、三神さんに抱かれている手に力が込められる。
「嘘じゃ……ありません。私、彼と結婚するんです」
続けて、私は森下課長の顔をしっかりと見た。三神さんがそばにいる心強さを感じて、意を決する。