冷血心臓外科医はお飾り妻を逃がさない~愛なき契約から始まる甘く暴かれる独占婚~
「会社を辞めた私と、あなたはもうなんの関係もありません。正直、顔も見たくないです。こういうこと、二度としないでください」
きっぱりと告げると、森下課長は膝から崩れ落ちそうになった。
「そういうことです。次はありませんから、そのつもりで」
心臓がバクバクと音を立てる中、三神さんに中に促され、私は振り返らず歩を進めた。
外の寒さから空調の整えられた内部の温度差に自然と体が震える。それは一瞬で、違う意味で震えが止まらなくなった。
「大丈夫か?」
私の異変に気づいた三神さんに声をかけられ、気丈に振る舞う。
「だ、大丈夫です」
そこで、三神さんにまだ肩を抱かれたままだと思い至った。もう森下課長はいないんだから、離れないと。足を動かそうとしたら逆に肩を抱き寄せられた。
「無理をするな」
先ほどとは違って優しい声色になんだか泣きそうになる。三神さんのおかげではっきり森下課長を拒絶できたが、彼はわざわざ住所を調べて私に会いに来たと言っていた。さらに、ここまでついてきたと。
その行動に恐怖しかなく、さっきから震えが止まらない。
三神さんの部屋につき、少しだけ落ち着きを取り戻した。
「あの、さっきはすみませんでした。ありがとうございます」
続けてスマホを取り出す。
「結菜に連絡しないと……」
なにもないかもしれないが、あんな行動を起こした森下課長に家を知られているのを、そのままにしておけない。もしも結菜になにかあったら……。
せっかく私を家に置いてくれたのに、こんな迷惑をかけるなんて最悪だ。
きっぱりと告げると、森下課長は膝から崩れ落ちそうになった。
「そういうことです。次はありませんから、そのつもりで」
心臓がバクバクと音を立てる中、三神さんに中に促され、私は振り返らず歩を進めた。
外の寒さから空調の整えられた内部の温度差に自然と体が震える。それは一瞬で、違う意味で震えが止まらなくなった。
「大丈夫か?」
私の異変に気づいた三神さんに声をかけられ、気丈に振る舞う。
「だ、大丈夫です」
そこで、三神さんにまだ肩を抱かれたままだと思い至った。もう森下課長はいないんだから、離れないと。足を動かそうとしたら逆に肩を抱き寄せられた。
「無理をするな」
先ほどとは違って優しい声色になんだか泣きそうになる。三神さんのおかげではっきり森下課長を拒絶できたが、彼はわざわざ住所を調べて私に会いに来たと言っていた。さらに、ここまでついてきたと。
その行動に恐怖しかなく、さっきから震えが止まらない。
三神さんの部屋につき、少しだけ落ち着きを取り戻した。
「あの、さっきはすみませんでした。ありがとうございます」
続けてスマホを取り出す。
「結菜に連絡しないと……」
なにもないかもしれないが、あんな行動を起こした森下課長に家を知られているのを、そのままにしておけない。もしも結菜になにかあったら……。
せっかく私を家に置いてくれたのに、こんな迷惑をかけるなんて最悪だ。