冷血心臓外科医はお飾り妻を逃がさない~愛なき契約から始まる甘く暴かれる独占婚~
前回みたいに外というわけにはいかず、今回は彼女の病室のすぐ近くの談話スペースで机を囲んで向き合って座っていた。元気なさやかちゃんだが、彼女につながれた点滴やモニターが彼女は患者なのだと物語っている。
「でね、誰かが三神先生に結婚したんですか?って直接聞いたらしいの」
まるで内緒話をするかのようにさやかちゃんは身を乗り出してきた。
「そうしたら。『ええ』って珍しく機嫌よさそうに答えたんだって! いつもなら絶対自分のことを話さない三神先生がだよ?」
「そ、そうなんだ」
それは既婚者だと堂々と宣言できたからではないかな。予想しつつさやかちゃんの勢いに押され、無難な返答しかできない。
「三神先生が幸せそうで安心したよ。だからこそ、三神先生の相手がどんな人かすごく気になっちゃって……」
すごいな。この年で誰かの幸せをこんなにも願えるなんて。さやかちゃん自身、大変なのに。
「じゃあ、今度はさやかちゃんが幸せになる番だね」
にこりと微笑むと、さやかちゃんは眉を曇らせた。
「……うん」
その表情が気になった。どうしたのかと尋ねようとしたら、さやかちゃんがぱっと笑顔になる。
「あ、三神先生!」
その名前にドキリとする。視線の先にはネイビーのスクラブに白衣を身にまとった成明さんがこちらに近づいてきた。病院で彼の姿を見るのは初めてだ。さやかちゃんは立ち上がり、ゆっくりと成明さんに近づいて両腕を差し出した。
「でね、誰かが三神先生に結婚したんですか?って直接聞いたらしいの」
まるで内緒話をするかのようにさやかちゃんは身を乗り出してきた。
「そうしたら。『ええ』って珍しく機嫌よさそうに答えたんだって! いつもなら絶対自分のことを話さない三神先生がだよ?」
「そ、そうなんだ」
それは既婚者だと堂々と宣言できたからではないかな。予想しつつさやかちゃんの勢いに押され、無難な返答しかできない。
「三神先生が幸せそうで安心したよ。だからこそ、三神先生の相手がどんな人かすごく気になっちゃって……」
すごいな。この年で誰かの幸せをこんなにも願えるなんて。さやかちゃん自身、大変なのに。
「じゃあ、今度はさやかちゃんが幸せになる番だね」
にこりと微笑むと、さやかちゃんは眉を曇らせた。
「……うん」
その表情が気になった。どうしたのかと尋ねようとしたら、さやかちゃんがぱっと笑顔になる。
「あ、三神先生!」
その名前にドキリとする。視線の先にはネイビーのスクラブに白衣を身にまとった成明さんがこちらに近づいてきた。病院で彼の姿を見るのは初めてだ。さやかちゃんは立ち上がり、ゆっくりと成明さんに近づいて両腕を差し出した。