キミの声を聞かせて
椿季が急いでスクールバスから降りると、

「ありがとうございます」

亜里愛は、本当にありがとうと思ってんのかとツッコミたくなるほど、低いトーンで言った。

椿季の、亜里愛に対する第一印象ははっきり言って悪かった。

だけれど、何度かスクールバスで会う度、

あれ?この子、なんとなく桜楽(さくら)に似てないか?と思った。

桜楽とは椿季の妹である。

すると一気にお姉ちゃん風が吹き、椿季は亜里愛に対してお節介にもなり、また、亜里愛と仲良くなった。

「ねぇ、メールアドレス交換しない?」

亜里愛に聞くと、亜里愛は笑った。
その笑顔は可愛くて、今でも忘れられない…。
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