君に溺愛をあげる。
「まさか…暴れ馬のマイロが言うことを聞くなんて…。」

「あ、あの、なにか布はありますか?」

「あ、ああ」

「応急処置をします。」

「…お前、動物の怪我の処置ができるのか?」

馬の手当てなんかしたことないけど、知識はある…。

一刻も早く、この子の怪我の手当てをしてあげなきゃ…!

「応急処置ですが…怪我の状態はそれほどひどくなかったので、これで大丈夫だと思います。」

フードの彼が手伝ってくれて、なんとか手当て「終えた。

馬は安心したのか、いまはすやすや眠っている。

「ありがとう。君はマイロの恩人だ。」

フードのかぶった彼が、そう言ってわたしに頭をさげた。 

「恩人だなんて…。そんなたいしたことはなにも…。」

「何を言う。あのままではマイロは亡くなっていたかもしれない。俺の大切は相棒なんだ。」

大事なものを触れるみたいに、愛馬を撫でた彼。

ふたりが無事で、良かった…。
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