君に溺愛をあげる。
この国の王妃様である継母に傷がつくかもしれないし…

なんて言い訳しようかと悩んでいると、彼がふぅ…と小さく一息ついた。

「…いえない事情があるみたいだな。まあいい。どんな事情であれ、連れていく。」

「わっ…」

抱き抱えられて、思わず変な声が出た。

お、お姫様抱っこっ…。

「あ、あのわたし、汚れてるので、下ろしてください…っ!変なにおいとかっ…」

せっかく綺麗なお洋服で着ているのに、わたしのせいで汚れてしまうっ…。

それに、男の人に抱き抱えられるなんて、恥ずかしくて耐えられないっ…。

「気にしなくて良い。」

わたしのお願いを聞いてくれるつもりはないのか、かれはスタスタと歩いて倉庫の外に出る。

「それにしても…軽すぎるぞ。ちゃんと食べてるか?」

ーぐぅぅぅ。

私の代わりに、私のお腹が返事してしまった。

「…やっぱり、食べ物もろくに口にしてないみたいだな。」

恥ずかしすぎて、今すぐ逃げ出したいっ…。



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