君に溺愛をあげる。
王子様みたいな綺麗な容姿だなって思っていたけれど、まさか本物の王子さまなんてっ…。

「シエル王国との協力関係も解消する。こんな王妃の国なんて、そのうち滅びるだろうからな。」

「まっ、待ってくださいルカ王子…!」

ずっと青い顔でオロオロしていた王様が、あわてて立ち上がった。

「ヴァズダム王国との協力関係を解消されたら、わが国に未来はありません…!どうか話を…。」

「滅びれば良いだろ、こんな国。俺の国はシエル王国がなくなろうと、なんの影響もない。」

王様たちに背を向けて、歩き出したルカ様。

「おい、あとは頼む」

「はっ!」

いつのまにか、ルカ様の後ろには兵隊さんのような人たちがたくさんいて、ルカ様に駆け寄ろうとする王様たちを止めていた。

「お待ちください、ルカ王子…!」

王様の悲痛な声が聞こえたけど、ルカ様は足を止めなかった。
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