君に溺愛をあげる。
信じられない…。

こんなに素敵な王子様が…わたしを選んでくれるなんて…。

「返事はすぐじゃなくて構わないから今は俺と一緒に来てくれないか」

ルカ様は王子様で、継母たちが必死に引き留めるぐらい、とてもすごい人なんだと思う。

それなのに、まるでわたしの意思を尊重するみたいに、優しく聞いてくれる。

あの王宮から逃げ出したいわたしにとって、願ってもない提案…。

でも…わたしなんかが、ルカ様と結婚なんて…。

ルカ様の迷惑になるんじゃないかな…。

「……」

そう思うと断った方がいいんじゃないかと思えてきた。

迷惑はかけたくない…。

「…マリー、これだけは聞かせてくれ。
いや、ではないか?」

なにも言えなくなってしまったわたしにルカ様はさっき以上に優しく聞いてくれた。

人に優しくされたのなんて…いつぶりだろう。

涙が出そうなくらい嬉しくて、思わず頷いてしまった。
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