ポリスラインを翔びこえて

「は、先輩呼びしろ犬井後輩!なんだかさっきから生意気だな!」

「いやあパワハラ〜。蒼羽巡査、見かけによらず口悪いんですねえ」


うるさいな、悪かったね見かけによらず毒舌で!自覚してますよーだ。


「そんなことより犬井くんは、交通課ってことは白バイ隊とか目指してるの?」

「えっ、すごぉい。どーしてわかったんですか?」

「握手したときに思っただけよ」

「握手ですか?」

「薬指から小指にかけての付け根に握りタコがあるでしょ。それグリップ握る人によくあるから…バイクかなーって」


そう推理してみたらどうやら正解だったらしい。

犬井くんはまあるい目をさらにまんまるにして、へえ、本当に刑事だあ、と感心している。

犬井くんこそ、男性にしては小柄で力持ちには見えないけれど300kg以上ある白バイを扱う警察官を目指すなんて感心だ。

第一印象がかわいい男の子、だったから尚更。


「蒼羽刑事、連絡先こーかんしよ?」
< 100 / 300 >

この作品をシェア

pagetop