ポリスラインを翔びこえて
「は、先輩呼びしろ犬井後輩!なんだかさっきから生意気だな!」
「いやあパワハラ〜。蒼羽巡査、見かけによらず口悪いんですねえ」
うるさいな、悪かったね見かけによらず毒舌で!自覚してますよーだ。
「そんなことより犬井くんは、交通課ってことは白バイ隊とか目指してるの?」
「えっ、すごぉい。どーしてわかったんですか?」
「握手したときに思っただけよ」
「握手ですか?」
「薬指から小指にかけての付け根に握りタコがあるでしょ。それグリップ握る人によくあるから…バイクかなーって」
そう推理してみたらどうやら正解だったらしい。
犬井くんはまあるい目をさらにまんまるにして、へえ、本当に刑事だあ、と感心している。
犬井くんこそ、男性にしては小柄で力持ちには見えないけれど300kg以上ある白バイを扱う警察官を目指すなんて感心だ。
第一印象がかわいい男の子、だったから尚更。
「蒼羽刑事、連絡先こーかんしよ?」