ポリスラインを翔びこえて

「そういうことはもっと早めに報告上げろよぉ。いやー、お前ってそんなとこ抜けてる割に引きが強いよなー」

「す、すみません、何事もなかったし私も休日だったんですっかり忘れてました」

「お前なぁ……てか休日に深夜徘徊してんの?どんな趣味だよ蒼羽ぁ」

「飲み歩いてます」

「くくっ、おっさんみてーな趣味だなぁ。あーそうか、なんで蒼羽がマル暴に引き抜きされたのかわかった気ぃするわー。もうお前はマル暴刑事になるために生まれてきたんじゃねーの。俺ぁ今そう確信した」

「…褒めてます?貶してます?」

「もちろん褒めてるよー」

「…どうも」

「というわけだから、今回の事件はお前も担当に入ってもらうぜ蒼羽ぁ」

「……!」


大事件(かもしれない)の担当に選ばれた…!
ついにこの日が。
それなら思う存分資料も漁れるし繁華街も白昼堂々と偵察に行ける…!


「今からその緊急会議だー、行くぞ蒼羽ぁ」


感動を通り越して冷静にこの先の業務について思考が回った。

まずは情報収集と資料読み込み、現場下見、作戦会議、そして当日の張り込みと現場確保、捜査、その後の逮捕まで漕ぎ着けるか。


「はい!よろしくお願いします!」


……赫龍組(ホムラマコト)について、もっと知ることができる。

それだけでモチベーションが一層も二層も上がった。



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