ポリスラインを翔びこえて

「な、なんでみんなして私をカイロにするのー!?」

「「あったかいから」」


両腕に小動物の姉弟を飼うことになった私は、二人の足取りに合わせて犬井家に向かうのであった。



犬井家に着くとリビングへ通してもらいソファへ座る。

今日は両親は出かけて夜まで帰ってこないからゆっくりくつろいでね、と言いながらさとみさんは飲み物を出してくれた。

私も立ち上がって手土産を渡すと、好きだと言っていたチーズケーキを開けてとても喜んでくれた。

犬井くんが奥の部屋からゲームの入った箱を抱えて戻ってくると、ちょっぴり残念そうな顔で口を開く。


「ぼくのお友達、体調崩して来られなくなっちゃったあ」

「えっ……」

「あら、大丈夫かしら。ゆーりちゃんよく体調崩しちゃうわよねえ。今日ご両親もいないみたいだし、心配だから看てこようかなあ」


さとみさんは心配そうにスマホを操作しながらリビングを出ていく。
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