ポリスラインを翔びこえて
「蒼羽刑事も知ってるゲームある?」
「ほとんど知ってるよ、セイ兄とよくやってたから」
「セイ兄?お兄ちゃんがいるんだあ」
「うん、今は公安一課で課長補佐やってるよ。あれ、そういえばお姉さんと同じとこだよ!」
「え、そうなのお?じゃあ結構年齢離れてる感じ?」
「5つ上だから…まあ離れてるかな?」
「は?27で課長補?」
「セイ兄はキャリア組なんだ。ほんとかっこいいの、一生の憧れ」
「……え、蒼羽家って何者?」
犬井くんの声が強ばった気がして顔を上げると、いつのまにかお姉さんがリビングに戻ってきてバタバタ動いていた。
「駆ったら知らないの?警察一族の蒼羽家よ」
「警察一族?」
「有名な話だと思ってたけど今時の若い子は知らないのねえ」
そう言うさとみさんも若く見えるけど、実際はいくつなんだろう。
「うち先祖代々警察官なの。犬井くんもご姉弟で警察官だからてっきりそうなのかなーって思ったんだけど…」
「いやいやうちは駆が勝手に私の真似しただけで、親はふつーのサラリーマンよ〜」