ポリスラインを翔びこえて

「じゃあやろっかあ」


はい、とセッティングを完了したらしいゲーム機を渡される。

ありがとう、と受け取ってテレビ画面を見るとワクワクする映像が流れて自然と口角が上がっていた。


「こ、こわいよ蒼羽刑事ぃ…」

「え、まだオープニングなんだけど」

「ホラー映像観て笑顔の蒼羽刑事もこわいよお…」

「ふふふ、犬井後輩よ、これが先輩の肝の違いだ。しっかり目に焼きつけるといい」

「蒼羽刑事のいじわるう。でもちょっとぐっとクる」

「……やっぱそっち系だよね犬井くんって」


ドドドドドッ!パリーーン!ガチャガチャガチャ!バンバンバン!ドッカーーーーン!You Win〜!!

そんな激しいゲーム音に対して。


「ふえーん、なにこれ無理無理無理」

「うわ!犬井くんそこどいてー!あ、あ、あああー!」

「捕まっちゃったー!離れてよお、やだやだこわいいい」

「攻撃ボタン押して!早く早く、死んじゃうよ!」

「うわあああ!…え、いけた?倒したのぼく!?」

「すごいすごい!倒したよ犬井くん!次いこう次!」


より激しい私たちの発狂。
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