ポリスラインを翔びこえて

すっごい楽しい。
現実じゃこんなかっこいいマグナム銃は使えないしそもそもゾンビなんていないし。

そうして夢中になってたら、いつのまにか3時間が経とうとしていた。


「だいぶ慣れてきたね、犬井くん」

「うん、でも蒼羽刑事うますぎい」

「ふっふっふ、10年くらいじゃブランクにならないわね」

「ふう、疲れたあ」

「そろそろ休憩しよっか」

「チーズケーキ食べたーい」


床に座っている犬井くんはソファに座っている私を見上げる。

もってきて、とおねだりしてる顔。


「……え、人ん家の冷蔵庫勝手に開けたくないんだけど」

「ぼくが許可する」

「えー、ここは公平にじゃんけんしよ」

「じゃあ蒼羽刑事たべる」

「やめい」


がぶ、と手で膝をかじる真似をした犬井くんはいたずらに笑う。

くすぐったくて思わず脚を退けると。

のそっと立ち上がったと思ったら、ぼふ、とソファへ沈んで。


「……え、」

「冬なのにこんな短いの着てさ、蒼羽刑事ってそういうこと狙ってるのお?」

< 121 / 300 >

この作品をシェア

pagetop