ポリスラインを翔びこえて

「そもそもいつ抗争するとは決まったわけではないんですよね?」

「ああそうだが、明日にでも起こる前提で動かねぇともしもの時に対応できねーからなぁ。まあ俺の勘だとこの抗争はデマだー。本人から電話っつー時点で怪しくねぇか、蒼羽ぁ?」

「……イタズラ、でしょうか」

「なかなかオモテじゃ見ないやつが急に暴れ出したからなー。その可能性も大いにあるんだぜぇ」

「厄介ですね、この事件」


嘘か本当かはっきりしない。
それはこの1ヶ月、少なからず頭に引っかかっていたこと。

これはホムラマコトが私の父親捜しのためについた嘘で、私はそれに紛れて情報を抜き取ってそれでおしまい。

そのはずだった。

でも事件を担当してから街のウラの仕組みも少しずつわかってきて、曖昧な情報も出てきて、ホムラマコトに確かめておきたいことが山ほどある。


20年前の出来事をホムラマコトはどれくらい知っているんだろう。

炎真信は誰なのか。公用請求した戸籍上で判明したのはホムラマコトの親族では無いこと。

そこに小細工しているかどうかは赫龍組にしかわからない。

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