ポリスラインを翔びこえて
あたたかいな。
ずっとこのままがいいな。
「アオちゃん」
「炎くん……」
会いたかった。
さびしかった。
声聴きたかった。
触れたかった。
抱きしめたかった。
ああ、愛おしすぎて涙が出そうだ。
好き、好き、好き、好き、あふれて止まらない想いがどんどん、どんどん込み上げてくる。
「捕まえた」
「捕まえるのは私の役目よ」
「ふふ、俺を捕まえる気ある?」
「……どうでしょうね?」
無理に決まってるじゃん。
きみの前じゃ警察官失格だ。
「どうして二度と会えなくなる?」
「……家族にばれたの。暴力団と関わるなって」
「警察官、やめたの?」
「やめないよ、一生」
「じゃなんでここに来たの?」
「会いたかったから」
「ほんとう?」
「ほんとう」
ぎゅっと腕の力が強くなる。
それに応えたくて手を握る。
冷たくて凍ってしまいそう。
熱を送るように優しく包む。
「アオちゃん、俺さびしかったよ」
「私も」
「電話かけちゃった」
「ごめんね、すぐ行けなくて」
「誰が邪魔したの?」
「……邪魔、っていうか…家族に禁止されてる、みたいな」