ポリスラインを翔びこえて
「おう、そうだ。午前の資料もう目を通したのかー。さすがエリート警察一族・蒼羽家の娘、仕事が早いなー」

「…どうも」


エリート警察一族、蒼羽家とは。

先祖代々、家族全員警察官。

パパ──和誠(かずなり)さんは国の警察官の上級役職である警察庁刑事局長(とてもおえらいさん)
ママは警察の懐を牛耳る総務部長(かげのすごいひと)
セイ兄はキャリア組の狭き門を突破した最年少警部(ちょーゆうしゅう)

そして私は、高校在学中に警察官採用試験に合格し、19の年で警察学校を卒業して2年の交番勤務を経て、初めての異動で暴力団対策部署に配属された。

これだけ聞くとどこがエリート?って感じだけど。

初手の交番勤務時代にとある暴力団組織事件の端緒を偶然つかみ、検挙に大貢献したそうで。

その一連の流れで名を挙げたことから、マル暴幹部に名指しで専門部署(出世コース)に引き抜きされた異例の若手らしい。
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