ポリスラインを翔びこえて

すぐに本題に入って私のみた資料の内容について共有すると、炎くんは少し考えたあと口を開く。


「まず、俺は炎真信元組長とは戸籍上も現実も他人。俺が赫龍組になる前に死んでるから俺も先代のオヤジということしか教えてもらってない」

「そっか…」

「アオちゃんと同じで俺も養子みたいなものだよ。マル暴なら勉強済みだと思うけど極道の世界じゃ血縁関係はなくても親子兄弟と呼ぶ」

「そうよね」

「それと、炎真信元組長は一人娘がいたらしい」

「娘?まだ生きてるの?」

「わからない。けど、20年前の抗争で娘の命と引きかえに元組長は殺された」

「え、でも記録では警察官が誤って発砲したって」

「その警察官は烏轟組の雇われだったらしい」

「け、警察官が、雇われ、って?」

「カネで釣ったり弱みを握られたりして駒になる警察官ってとこかな」

「……い、いくらカネをちらつかせたって…け、警察が、そんなことするわけ……」
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