ポリスラインを翔びこえて
私は何を信じればいいんだろう。
正義だと思っていたものは、そうじゃなかった。
悪だと思っていたものは、そうじゃなかった。
こっち側の世界だってちゃんと汚いし嘘だらけ。
裏切られた気分だ。
セイ兄を信じていた。
パパを信じていた。
パパを愛すママだって、まだ信じていたかった。
家族だと、思っていたのに。
もう何も信じられなくて。
蒼羽家じゃなきゃよかったのに。
蒼羽家で育ちたくなかった。
蒼羽家なんていらない。
もういやだ。やめてしまいたい。
全部ぜんぶ捨てて、消して、葬って、
ただきみのあたたかい胸に沈んでしまえたら。
「助けて……、炎くん……」
ああ、もういっそ、
きみの世界に、いきたいよ。