ポリスラインを翔びこえて

私をホムラマコトの女だと思っているらしいこいつらの目的は、きっと私を人質にしてホムラマコトをおびき出そうとしているのかもしれない。


体感10分ほど走って止まった車。

もといた場所から逆算すると恐らく一丁目の港側の倉庫か?


ガラガラ、とドアが開いて担がれる。

鼻腔に広がる潮のにおい。ビンゴだ、ここは一丁目の港側倉庫。

それがわかったところでスマホを奪われたからどうしようもないけど。くそっ。


すると、ぽいっと先ほどのスマホみたいに私を放り投げるもんだから思いっきり右肩右腕右腰を強打し悲鳴。


「さてと」


誰かが近づいた気配がしてベリッと口元のテープが剥がされ再び悲鳴。


「いったぁー!もっと優しく剥がせよこの野郎っ」

「おーおーうるせぇな、やっぱり塞ごうかぁ?」

「だめだ、こいつの声でヤツを呼ぶ」

「……ヤツ?」

「ホムラマコトぉ、あんたのオトコぉ」


韻踏みやがってきも。
ていうか何で私がホムラマコトのオンナ認定されてるの?
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