ポリスラインを翔びこえて

……あ、もしかしてあの時…、

──『今から押すから、全速力で走って』
──『烏轟のやつらだった』
──『宣戦布告してからよくつきまとってくんの』

3月の夜に逢瀬したときのあれ?


「ホムラマコトぉ、お前のオンナは預かった。おら、なんか言え」

「……」

「早くしろ、助けてぇとか言えよほら!犯すぞ!」


ぐい、と頭を鷲掴みされ後ろに引っ張られ、ブチブチと毛根に痛みが走る。

それでも黙りこくっていたら閉ざされたれた視界の先で何やら人の動く気配がして。


「ちっ、やれ」


バシャーンとバケツをひっくり返したように冷たい水らしきものを掛けられ、首から滴って服の中にも入っていく感触。

うわ、びしょ濡れじゃん絶対。


「げほっ、っ……」

「うぇーい、びしょ濡れオンナぁそそるねぇ〜」

「3Pはお好みですかぁ〜」

「っ!やめろっ」


身をよじって抗うも容赦ない。

首筋を撫でられる。
ブラウスのボタンが音を立ててちぎれる。
胸元に寒気が走る。
気持ち悪い動きで脇腹や胸や背中に手が這う。

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