ポリスラインを翔びこえて
「あんたなんかに同情されるほど落ちぶれてないから!」
そう叫ぶと我に返った子分たちが弾かれたように私に駆け寄ってくる。
「この女っ、生意気な口聞きやがって!」
「うりゃっ」
飛びかかってくる子分たちをかわしてバッグを奪取し手錠を抜き取る。
「烏魔、あんたを略取の容疑で現行犯逮捕する!」
「ひっひっひっ、あんたっておもしれーやつだなぁ」
背後から飛びかかってくる子分その1のみぞおちに肘打ちし、怯んだ隙にしゃがみ込んで片足首に手錠をはめて引きながら立ち上がると子分その1は転んでうめき声。
横から伸びてきた子分その2の拳を咄嗟に避けた反動を使って脇腹に頭から突っ込み、子分1と共に将棋倒し。
地面についた手首を引っこ抜いて手錠を掛けたらあら不思議、二人はズッ友つよい鎖で繋がっちゃったねよかったネ♡
「はあ、はあ、…次は、あんた……」
肩で息をしながら烏魔を見る。
スマホを耳にあててどこかと連絡を取っていた。
まずい、これ以上人数を呼ばれると私は太刀打ちできない。