ポリスラインを翔びこえて
逃げ道を探す。
烏魔の後ろに少し開いたシャッター、向こう側は真っ暗だけど恐らく外に出れるはず。
早めにこいつをどうにかして私も応援を呼ばないとかなり危うい。
とにかく出口まで進まなきゃと思ってダッシュするも、当たり前に烏魔は立ち塞がる。
手錠はもう無いから何か縛るもの……あ、これでいっか。
腰からベルトをするりと外して身構えると烏魔はペロリと舌で唇を舐めた。
「おじょーさんヤる気ぃ?いいねぇ」
「……きも」
「ひっひっひっ、どこからでも来いよぉ」
余裕の笑みでこちらを煽る烏魔に気を取られていた。
背後に迫る薄汚い素手は私の足首を掴んで引きずる。
「うっ……」
激しく前のめりに落下して地面に顎を打つ。
ぱちっと星が散った気がした。
ぐり、と烏魔の靴底が頭を踏みにじる。
ああ、出口はすぐそこなのに。
「女のくせにいい度胸してんじゃーん。俺ぁ見惚れたぜぇ」
「……」
烏魔がしゃがみ込んで私の顎を取ってぐいっと持ち上げる。