ポリスラインを翔びこえて
ムカつく。汚い手で触んな黒焦げ。
「おーおーいい目ぇしてるねー」
「……」
「アオバマコトぉ、あんたうちの内通者になれよ」
「……絶っ対イヤ」
「んじゃこのままホムラマコト共々処分されちゃう?」
「っ……」
どうしよう。このままじゃ一発食らって意識ふっ飛ばされそうな雰囲気だ。
どうにかしなきゃ。でもどうすれば……。
すると突然、ドカッ!と鈍い音がして烏魔が吹っ飛んだ。
代わりに視界に現れたのは、赤。
「おーやっと来たかぁホムラマコトぉ」
烏魔がニタニタ笑いながら立ち上がる。
「組長はどこだぁ?」
「俺ひとりでじゅーぶんだよ」
「んだとぉ……!」
私も掴まれた足首を思いっきり蹴飛ばして立ち上がる。
「遅くなってごめんね、アオちゃん」
「蒼羽よ。私は大丈夫」
ふっと笑みを交わしたのも束の間、烏魔は指をパチっと鳴らして何かを合図する。