ポリスラインを翔びこえて

「早く逃げなきゃ」

「いや、外は烏轟のやつらでいっぱいだ」

「っそ、そんな…」

「はい、スマホ落としてたよ」

「ナイスっ!ありがとう」


スマホを受け取った途端、うりゃーーーーと雄叫びが聞こえてシャッターが上がり次々と黒焦げの子分たちが入ってきた。

急いで署内へ直電し応援を要請する。
その間に炎くんは私から敵を遠ざけてくれた。

ベルトを武器に何とか攻撃をかわすけれどとにかく数が多すぎる。

30、40、……いや、軽く50人は超えている。


それでも炎くんは軽やかな身のこなしで一人ひとり潰していく。

これが「扼殺の白蛇」の本気……。


数分後、半分くらいぶっ倒れてきたところでパトカーのサイレンが聞こえてくる。

すると炎くんは私の手を取ってシャッターの外に向かって走る。


「っ、炎くん!どこに行くのっ」

「いいからこっち」


追いかけてくる黒焦げ子分たちが警察車両に阻まれて止まるのを肩越しに確認し、手を引かれたままその場を後にした。

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