ポリスラインを翔びこえて

遠くへ追いやって振り返るときみは、そのやさしい瞳のように頬を薄紅色に染めて、
「アオちゃん、ありがとう」って笑っていた。

私は、そんなやさしい藤田くんの笑顔が大好きだった。

だからその笑顔が見たくてたくさん話しかけたし、たくさん遊びに誘ったし、たくさんの場所に連れていった。


『マコトくんはとてもおとなしいけど、マコトちゃんは落ち着きがないよね』
『マコトちゃんはおしゃべり楽しいだけど、マコトくんはずっと黙っててつまんない』
『おんなじ名前なのに、まるで正反対だね』

同級生や先生からはそんなふうに言われていた。

それが、大人になった今でも、まるで正反対の世界に。



「藤田くん……約束、ずっと覚えててくれたんだ」

「うん。世間的には正義のヒーローじゃないけど、アオちゃんを守れるくらいには強くなれたよ」

「っ、藤田、くん……ううん、炎くん、」


優しいきみも、強いきみも、どっちのきみも、昔のきみも、今のきみも、きっとこの先もずっとずっと、

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