ポリスラインを翔びこえて
Episode Ⅶ
【SIDE▶アオバセイ】
「ぁアオバセイィイっ!!!」
「うっ」
手錠を掛けられたままのホムラマコトが飛びかかってきて首を締め付ける。
物凄い力に圧倒されそうになるも、早くまこちゃんを助けないと死んでしまう!
「はやくっ、きゅ、きゅう、しゃ、よべ、」
ポケットからスマホを出して突きつけ、手錠を片方だけ解除する。
彼はハッと我に返り急いでダイヤルを打つ。
僕はまこちゃんに近づき状態を確認しながら内線で応援要請する。
ショックで意識を失っているがまだ脈はある。
顔を横向きにして窒息防止、じわじわと傷口から滲み出る赤をハンカチの上から圧迫止血する。
「何か掛けるものはあるか」
「っ、持ってくる」
すぐにさっきの部屋から服やらバスタオルやらを担いで戻ってきた彼から片手でバスタオルを受け取り身体を保温する。
「担架か車椅子はある?」
「…ない」
大きめの布を手に取り地面に広げる。
「これで下まで運ぶ、できるだけ揺らさないように脚をしっかり持て。せーので乗せるぞ、」
こくりと頷いてせーので動かし布を担架代わりにしてエレベーターへ急ぐ。
遠くから救急車のサイレンの音がした。