ポリスラインを翔びこえて
ようやく終わった。
なんて、肩の力を抜いた僕が馬鹿だった。
まこちゃんの強い愛は、手錠を掛けたって全然揺らがない頑強なもので、赤に染まりきった強烈なもの。
それがホムラマコトの背中を押す純粋な動機で、逃がしてやるものかと咄嗟に撃った銃の前に立ちはだかって身を投げ出す動機にもなる。
全員が愚かだった。
けれどその中で僕が一番、愚かだと思った。
現場に駆けつけた救急車を見送る。
隣でおとなしく立っている男も同様に、見えなくなった一点を眺めていた。
「行くぞ」
「……」
応援部隊に身柄を引き渡し警察車両に乗せる。
これでようやく、本当に終わった─────……
はずだった。
【END OF ▶アオバセイ’s POV】