ポリスラインを翔びこえて



 * * *




……────『おんなじ名前だね。ややこしいからアオちゃんって呼んでよ、藤田くん』

正反対だけどなかよしのあかし、シロツメクサで作った小さなゆびわ。

──『きれいな髪だね』

まっしろ、雪みたい。いっぱいさわっちゃった。

──『わたしはそのおめめ大好き』

ずっと見つめていたいな。



──『ほんとうのパパはわるい人なの』

きみにならなんでも打ち明けられた。

──『でもわたしはそうじゃないって信じてる』

きみも信じてるって笑ってくれた。



──『約束だよ、アオちゃん』


──────……






「っ……」


白い天井が眩しい。

薄ら目のまま状況を把握したくて起き上がろうとしたけれど、鉛のように重たい体は言うことを聞かない。

ここはどこだろう。

一定のリズムで流れる電子音。
空調の静かな動作音。
遠くから響く足音や話し声。

徐々に光に慣れた目を動かしてみると、私の身体はベッドに横たわっていて色々なチューブで繋がれている。
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