ポリスラインを翔びこえて
……ああ、病院か。
そうだ、私、撃たれたんだっけ。
炎くん大丈夫かな、ちゃんと逃げられたかな。
「ほむ、ら、くん……」
声がかすれてる。変な感じ。のど乾いたなあ。
「……まこちゃん?」
ママの声だ。
近くにいる。あ、立ち上がった。
「ママ……」
「まこちゃん!ああ、よかった…!」
ぎゅっと手を握られ、冷えていた指先からぬくもりが伝わる。
ナースコールを押したようで続々と看護師や医者が入ってきた。
なんかいろいろ聞かれたし言われたけど、とりあえず私の手術はうまくいって、あと数ミリ弾がずれていたら本当に危なかったとか。
そして撃たれたのはなんと昨日らしい。
物凄く長い時間眠っていた気がするのに、まだ一日も経ってなかったんだ。
「ママ、みんなは?」
「仕事よ、私は今日お休みをもらったの」
「そっか。私は元気だよって連絡しておいてくれない?特にセイ兄はすごく心配してると思う」