ポリスラインを翔びこえて

「炎くんは……どうなったの?」

『……あいつは逃げなかった。まこちゃんを運ぶために手錠を外してもずっとまこちゃんの側から離れなかった』

「っ、そう、なんだ……」

『そして取調べで自分から逃げ出そうとしたって言ってるらしい』

「……っ」

『もうすぐ僕も事情聴取を受けるし、まこちゃんのところにも明日には担当が来ると思う』

「そう、なんだ…」

『まこちゃん、本当のことを話すの?』

「……」

『まこちゃん次第で僕はどうするか決める』


どうするか決める。

それは、昨日起こったことの何をどこまで話すか決める、そういうことなんだろう。

それ次第でホムラマコトとセイ兄と私の処分は大きく左右される。


「……」


真実を話すべきか。
そうすればきっとセイ兄も私もそれなりの懲戒処分を受けて、出世どころか今いる花形部署にさえ戻れなくなる可能性もある。

真実を隠すべきか。
そうすればきっとセイ兄も私も上手く丸め込んで警察生命に悪影響は及ばないし、蒼羽家の名誉も保たれたまま。

だけどホムラマコトの処分は、確実に重くなる。

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