ポリスラインを翔びこえて

「セイちゃん、ずっと泣いてたのよ。全部僕のせいだぁーって」

「え、ええー?想像できなーい!」

「うふふ。ちなみにパパも泣いてたわ」

「え、パパも!?らしくなー」

「男共々涙もろいのねぇ蒼羽家は」

「ママは泣かないの?」

「私はまこちゃんが絶対生きて元気に帰ってくるっていつも信じてるからねぇ」

「さっすがぁ」


泣くのは100年早いわよ、なんて澄ましたお姉さんみたいに微笑む。


「そういえば……会ったらびっくりすると思うわ」

「え?びっくり?」

「まあ夕方までのお楽しみね」

「う、うん」


なんだろう、会ったらびっくりするって……含ませて言うからとても気になる。

あと2時間はあるよ、夕方まで。
二人とも早く仕事終わらないかな。


そうして待ちに待った夕暮れ時。

仕事を定時であがったらしい二人は病室に入るや否や私の大爆笑を浴びせられる。

< 209 / 300 >

この作品をシェア

pagetop