ポリスラインを翔びこえて
元気そうでよかったよぉ、と言いながらパイプ椅子に座る。
他の二人もそれに続いて話を始めた。
警察官が負傷したことで署内では大問題となっているらしい。
公安も動いて捜査一課と暴対課との合同捜査で私は3人から事情聴取を受けることとなった。
「では、あなたを撃ったのは蒼羽誠課長補佐で間違いないんだね?」
「はい。私が被疑者を逃がそうとしたから咄嗟に被疑者の足元を狙っていたように見えました」
「なぜあなたは被疑者を逃がそうとした?」
「彼は……私を、助けてくれたからです。私の服も全身ボロボロで、着替えとか怪我の手当をするために彼のお店まで連れて行ってくれました」
「現場には警察官の応援も来ていたと思いますが」
「彼を信頼していました。武器を持った大人数を相手に素手で立ち向かって、彼が来てからは私にかすり傷一つもつかなかったので」