ポリスラインを翔びこえて

「幼い頃に会ったことがあるのを思い出して……正義のヒーローごっことか、してたなあって……あはは」

「古い友人、と」


ああ、なんか困らせちゃったよね、うんわかる。すみません。

字巡査長もぽかんと私を見つめたのち何だそれ、と言いたげに口角を上げた。


そうして私のおこなってきた事実をありのままに話し、比較的手短に事情聴取は終わった。

なんか疲れちゃったな。
負傷して体力が落ちてるのかも。

うとうとし始めたので一眠りしようと目を閉じたらあっという間に夢の世界へ旅立った。


ふと、唇に何かが触れたような感覚がした。

やさしく撫でるような……けれど触れるか触れないかの狭間でホコリのように漂う微風みたいな感覚は、気のせいだったかもしれない。


「……ん」


ぼうっとした頭を起動させて重たいまぶたをこじ開ける。

視界に入る丸坊主。
まだ見慣れなくておもしろい。


「ふふっ」

「…あ、起こしちゃった?ごめんね」

「ううん」

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